AWS SAA 試験勉強(1日目)
投稿日:2026/03/01
- 今回は、AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト(SAA-C03) の合格を目指すにあたり、押さえておくべき主要サービスを整理しました。
- SAA試験では「サービス単体の知識」よりも、課題に対して最適なサービスを組み合わせられるか が問われます。
- そのため今回は、設計の観点から重要なポイントを体系的にまとめます。
SAAで重要な考え方
SAAでは、単なる機能暗記ではなく「アーキテクチャ設計力」が問われます。
特に意識すべきなのは以下の視点です。
- 高可用性(止まりにくい構成)
- 耐障害性(障害発生時の復旧設計)
- スケーラビリティ(負荷増減への対応)
- コスト最適化
- 運用負荷の最小化
問題文では必ず「最もコスト効率が高い」「最も運用負荷が低い」などの条件が含まれます。
1. レジリエンス(高可用性・耐障害性)
システムを「止まりにくくする」ための中核サービスです。
Elastic Load Balancing(ELB)
複数のターゲット(EC2やコンテナ)にトラフィックを分散するサービス。
ALB(Application Load Balancer)
- L7(HTTP/HTTPS)で動作
- パスベースルーティング(/api, /admin など)
- ホストベースルーティング
- Webアプリ、マイクロサービス向き
NLB(Network Load Balancer)
- L4(TCP/UDP)で動作
- 超高スループット
- 固定IPアドレス対応
- 低レイテンシが求められる場合
試験では「Webアプリケーション」ならALBが正解になるケースが多いです。
Auto Scaling
需要に応じてEC2台数を自動増減。
- 最小/最大/希望台数の設定
- スケールアウト(増加)
- スケールイン(減少)
- ターゲット追跡スケーリング(CPU 50%維持など)
可用性向上とコスト削減を同時に実現できる点が重要です。
Route 53
フルマネージドDNSサービス。
重要なのは「ルーティングポリシー」です。
- フェイルオーバー:障害時に自動切替
- レイテンシーベース:最も遅延が少ないリージョンへ誘導
- 加重ルーティング:トラフィック割合を制御
- 地理的ルーティング:地域別に制御
DR(災害対策)問題では頻出です。
RDS(Multi-AZ)
マネージドRDBサービス。
Multi-AZ構成
- 別AZへ同期レプリケーション
- 自動フェイルオーバー
- 高可用性向上
リードレプリカ
- 非同期複製
- 読み取り性能向上
- 可用性目的ではない
この違いは非常に重要です。
2. コンピュート & サーバーレス
EC2
仮想サーバーサービス。
インスタンスタイプ
- T系:バースト型(低コスト)
- M系:汎用
- C系:コンピュート最適化
- R系:メモリ最適化
購入オプション
- オンデマンド:柔軟だが高コスト
- リザーブド:長期利用で割引
- スポット:最大90%割引だが中断リスクあり
問題では「3年間継続利用」などの文言がヒントになります。
Lambda
サーバー管理不要の実行環境(FaaS)。
- イベント駆動型
- 実行時間課金
- 自動スケーリング
代表的な連携:
- S3アップロード時に処理実行
- API Gateway経由のAPI実装
- DynamoDBストリーム処理
「サーバー管理を避けたい」場合は第一候補。
ECS / EKS / Fargate
コンテナ実行基盤。
ECS
- AWSネイティブ
- 学習コスト低め
EKS
- Kubernetes管理
- 既存K8s資産がある場合に有効
Fargate
- サーバーレスコンテナ
- インフラ管理不要
- 運用負荷が最小
「運用を最小化」「インフラ管理不要」がキーワード。
3. ストレージ & データベース
S3
オブジェクトストレージ。
特徴
- 99.999999999%(イレブンナイン)の耐久性
- 無制限スケール
- バージョニング対応
ストレージクラス
- Standard
- Intelligent-Tiering
- Standard-IA
- Glacier
ライフサイクルポリシー
- 自動的に低コスト層へ移行
- コスト最適化で頻出
バックアップやログ保存でよく出題されます。
EBS
EC2用ブロックストレージ。
- gp3:コスト効率良好な汎用SSD
- io2:高IOPS・ミッションクリティカル用途
IOPS要件が明示されている問題で重要です。
EFS / FSx
共有ファイルストレージ。
EFS
- Linux向け
- 自動スケール
- 複数EC2で共有可能
FSx
- Windows File Server
- Lustre(HPC向け)
「複数サーバーで共有」がキーワード。
Aurora
AWS最適化RDB。
- MySQL/PostgreSQL互換
- 高パフォーマンス
- 自動ストレージ拡張
- 最大15リードレプリカ
グローバルデータベースはクロスリージョン構成で重要。
DynamoDB
フルマネージドNoSQL。
- シングル桁ミリ秒レスポンス
- 自動スケーリング
- オンデマンドモード
重要機能
- DAX(インメモリキャッシュ)
- グローバルテーブル(マルチリージョン)
大量アクセス系アプリで頻出。
4. 運用監視・分析・統合
CloudWatch
- メトリクス収集
- アラーム通知
- ログ管理
- ダッシュボード表示
Auto Scalingと組み合わせ問題が多いです。
CloudTrail
API操作の監査ログ。
- 誰が
- いつ
- 何をしたか
セキュリティ・監査問題で正解になります。
SQS
フルマネージドメッセージキュー。
- 疎結合化
- 負荷平準化
- 標準キュー / FIFOキュー
Webとバックエンド処理の分離で頻出。
Kinesis
リアルタイムデータストリーミング。
- ログ収集
- IoTデータ処理
- リアルタイム分析
「リアルタイム」がキーワード。
学習のコツ
- サービスの役割を一言で言えるようにする
- 可用性向上の組み合わせを覚える
- コスト最適化パターンを押さえる
例:
- ALB + Auto Scaling + RDS Multi-AZ
- S3 + Lambda + DynamoDB
- EC2 + SQS + Auto Scaling
まとめ(1日目の気づき)
- SAAは暗記試験ではありません。
- 「この要件なら、この構成がベスト」と判断できる設計力が求められる。
- 主要サービスを“役割ベース”で整理できるようになることが、合格への第一歩。